柔道

柔道のスポーツ少年団での指導者として思う事

柔道のスポーツ少年団での指導者として思う事。柔道に限らず、どのスポーツでも、やる気がある生徒と、やる気がない生徒がいます。見ていればわかります。これは柔道に限らず、どの競技でも必ずいます。

 

やる気がない生徒は格下と試合しても負けてしまいます。絶対勝てるのに負けてしまいます。やる気がある生徒は、ちょっと相手が強くてもいい勝負をして、勝つことがあります。「絶対に勝つ!」という自信があるかどうかで、小学生は大きく勝敗が変わってきます。

 

柔道には、精力善用・自他共栄という言葉があります。簡単に言えば、柔道で学んだことを、世の中に生かしましょう。そして、自分も他の人も、一緒に栄えていきましょう。ということです。私でいえば、柔道で筋肉をつけたことで、自分に自信を持つことができました。高校で柔道を始める前は、50kgでガリガリでしたが、筋肉をつけた結果、一番重いときで筋肉で85kgになりました。この、ガリガリだった自分が、筋肉がついたことで、自分に自信を持ち、どんな行動でも自信を持って行うことができるようになったと思います。これはあくまでも私の場合です。

 

生徒の場合は、「試合で勝つこと」が、見ていて一番うれしそうな感じがします。試合で勝つことは、簡単ではありません。試合前は、「相手が強そうだな・・・」「急に腹が痛くなってきた・・・」「大会中止にならないかな・・・」とか、思うものなんです。例えば、乱取りでは、思い切った技をかけることができていても、試合になるとかけることができないんです。よくあるのが、試合開始で、相手が「やあっ!」と声を大きくあげると、びびってしまって、その後のたいしたことがない相手の動きでもびびってしまい、そうなれば体力・技術で勝っていても負けてしまいます。気持ちで負けていたら、負けてしまうのです。

 

「最初から負けることを考える馬鹿がいるかよ!」と、何かの試合前にアントニオ猪木さんが言っていました。私もそう思いますが、自信がないと、最初から負けることを考えてしまいます。私も負けることを考えてしまいがちでしたので、弱気になる生徒の気持ちがよくわかります。ですから、気持ちで負けないために練習をするのです。

 

長州力さんが、「あいつより練習していると思うと、相手がどんなに強くても負ける気がしない」と言っていました。例えば、普段の練習で真剣に練習していたとします。そうすれば、ほかの学校よりもうちらのほうが強い!と思えると思います。だったら、どうやって勝つか考えるようになってきます。足払いでくずして、背負いに思い切り入る・・・などと考えるようになるのです。でも、練習をだらだらやっていれば、自分の技に自信を持てていないので、試合でかかるわけがありません。

 

例えば、自宅で毎日10回でも、腕立て伏せをしたとしましょう。別に、10回ならたいしたことはありませんが、陰でこっそり練習をしたということが、「俺はあいつらより練習をしている」と自信になり、気持ちで負けなくなり、一気に勝てるようになった生徒もいました。

 

柔道を通じて学ぶべきものは、試合で勝つことも大事ですが、できないことができるようになったり、筋肉が前よりついたり、礼がきれいだとほめられたりと、柔道を通して「自分に自信を持つこと」かと私は思います。自分に自信を持つことができれば、日常生活でも明るくなったり、挨拶ができたり、「人間として人の役に立つこと」ができるようになってきます。こんなことは、当たり前のことかもしれませんが、私もできているか?と言われたら、まだまだできておりません。日々修行です。

 

柔道という言葉には、「道」という言葉が入っています。柔道でいう道とは、磨き続けることと私は思います。若いときは技術を磨き、30代以降は、人間を磨くものではないでしょうか。人間の生き方で考えると、人の道です。人の道とは、いろんな人の考え方がありますが、私は「人の役に立つこと」かと思います。

 

指導というものは、本当に難しいと思います。私の大学時代の友人に、小学校3年の担任教師がおりますが、日々いろんな悩みを抱えているみたいです。大人の思いと、子供の思いは違います。私も子供のころを思い返してみると、親や先生の言ってたことが今になってわかってきた感じです。子供のころはわかりませんでした。

 

写真は10月27日に角館武道館で行われた、第30回のしょうじゅう杯です。私は審判をやっていて、結局勝つか負けるかは、「気持ち」なのかなと、小学生を見ていてふと思いました。勝つ生徒は、思い切って、自信を持って技をかけています。先生が横でゴチャゴチャ言わなくても、生徒が自信を持って技をかけているのです。体重が重くても、格上でも勝つわけです。

 

「しょうじゅう」とは、少年柔道のことだそうです。秋田弁では、しょうじゅうと言えば、焼酎のことですね。しょうじゅう杯は、全国で開催しており、優勝経験のない子供たち向けの大会です。秋田では初の開催だそうです。

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